
つき合うまえから、別れを考えてしまう人がいます。まだ始まってもいないのに、もう終わったことを考えてしまうのです。
「きっとこんなことが理由で、こんなことが起きて、こんなふうに上手くいかなくなって、きっと二人は別れるんだよね」
なんてイメージが浮かんできて、気が重くなってしまうのです。
このイメージが浮かんでくるのは決まっていい雰囲気になってきた頃で、このまま行けば付き合うことになるんだろうなという時です。
自分でも変なことを考えているなとは思うんです。でも、こわいんです。
相手にしたら、「あれ?うまくいっていると思っていたのに、ホントはダメなのかな?」なんて、疑心暗鬼になってしまうかもしれなくて。
「いやいや、あなたがダメなわけじゃなくて、私が不安なの」と言えたらいいんですが、言えるわけもなくて。
すれ違ったまま、そこから進めないまま、関係が終わってしまうことも多々あるんですよね。
1.親密感がこわい

「つき合って別れるぐらいなら、最初から付き合わなければいい」
「結婚しても離婚するかもしれないから、結婚なんてしなければいい」
別れることがこわいと、最悪の想定をしながら予防線を張ってしまうんです。
カウンセリングでは、こんな質問をすることがあります。
「もしかしたら過去に大きな失恋をしたことはありませんか?」と。
心に古傷を抱えていると、過去の経験を根拠にして、未来はきっとこうなるに違いないと悪い想像をしてしまうことがあるからです。
そのせいで、「なかなか婚活がうまくいかない、なぜかお付き合いにまで至らない、いい雰囲気になるがそこから先に進まない」などの悩みを抱えるようになります。
「過去の失恋が、今の恋愛に影響を及ぼしているっていうんですか??」と驚かれることも多いのですが。
すごく大好きだった人との突然の別れ、仕方なく受け入れた別れ、理由のわからないままの別れなど。理由はさまざまですが、心の古傷があると「親密感がこわい」という後遺症を残すことがあるのです。
なかには、「つき合って別れるぐらいなら、今のいい感じのままの関係をキープしておこう」なんて考える人もいます。
「大好きだけど、別れたくないから付き合わない」という、奇妙なことさえ起こるのです。
女性にもありますが、意外と男性にも多い心理かと思います。背中に失恋の刀傷を背負った男は、難攻不落男子としてこの世にひっそりと生息していることも。
2.手に入れなければ失うこともない

「つき合ってみなきゃ、わからないでしょ」
「そんなのは心配しすぎだよ」
「臆病すぎるんじゃないの」
なんて言われることもあるかもしれませんが、こわいものはこわいんです。
カウンセリングでは、あえて過去の失恋の傷を癒すセラピーをすることもあります。「もう過ぎたことだと思っていたのに、なんでこんなに泣けるんだろう…」という人も。
失恋の傷は最近のものとは限りません。もう忘れていたような10年も前の傷だってあります。
これは別れた相手に未練があるというわけではなく、まだそこに傷ついたままの自分がいて、その自分がこわがっているのです。
そうなるだけの理由があるのですから、それを癒していくことが結局は近道になるのです。
つき合う前から別れを考えてしまう人は、大切に思う人ほどこわくてつき合えなくなります。
「あなたはその人のことがよほど好きなんですね」と私がいうと、驚いたような表情をする人もいます。相手のことが好きで、大切だからこそ、悩んでしまうんです。そこに気がついて欲しいなと思うから。
過去の古傷があるのならば、カウンセリングやセラピーなどで癒していく。すると、目のまえにいる相手は、過去に自分を傷つけた人とは違うんだという認識がもてるようになっていきます。
そして、もし言えるようであれば、「昔、こういうことがあって、こわくなってしまうんだよね」と素直な気持ちをコミュニケーションできるといいですね。
このコミュニケーションができるようになると、こわさはだいぶやわらいでいくでしょう。
「人によって傷ついた傷は、人によって癒される」といいます。親密になることがこわいときには、なにがその原因になっているのかを見つけることが、問題解決の近道です。
人にはなかなか理解されにくい悩みでもあるので、ご相談いただけたらと思い書いてみました。必要な人のもとに届きますように。
<おすすめ記事>
◆幸せになることがこわい女たち~犠牲の野良猫マインド~
◆ 恋愛が壊れる理由の5割は、不安からくる“自滅”