こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
誰だってパートナーを助けてあげたいと思うもの。
でも、その思いが強すぎると苦しい恋愛になることがあります。
今回はそんなレスキュー恋愛の心理をお届けします。
たとえば、こんな彼。
彼の気分に合わせて会うしかないんです。
いつもメールで呼び出され、会えばすぐにホテルに直行。
そういえば、昼間のデートなんて久しくしていないような気がします。
そもそも身体の関係から始まったんですよね。これって遊ばれているだけですか?
たとえば、こんな彼も。
いつの間にか浮気をされていたんです。だから、一度は別れたけど。
でもある日、お酒に酔って電話をしてきて、「悪かったな」って謝るんです。
それを聞いたらかわいそうになって、よりが戻ってしまったんですよね。
でも、まだ浮気相手の女とは別れていないみたいで・・・。
こういう彼とお付き合いしている女性の心は、ボロボロです。ひどく傷ついています。
浮気性でプレイボーイ、自分の都合で振り回す、遊び人タイプ、ひどくハードワーカーである、トラブルを起こしやすい、気分次第ですぐに音信不通になる、育った環境が過酷だったようだ、とか。
そんな、なんらかの問題をもっている相手を好きになってしまう。
どんなに彼に傷つけられても、わたしがそばにいてあげたいと思ってしまう。
そんな助けてあげたいと思ってしまう恋を、レスキュー恋愛といいます。
女友達には、「もう別れなよ!そんな人とは幸せになれないよ!」と言われるのに、それでも別れることができません。
そんな女性たちは、きまってこう言います。
「彼は傷ついているんだと思います。
わたしにはそれがなんとなくわかってしまうんです。
ここで離れるのは、なんだか見捨てるような気がして。
わたしがそばにいないと、彼がダメになっちゃうような気がするんです・・」
こういうのも女の勘っていうんでしょうか?彼が心に傷を負っているのを見抜いていたりするので、どうしても彼を助けてあげたいと思ってしまうのです。
このタイプの男性に寄り添う女性は、自分を犠牲にしても相手を助けることを優先します。
自分を犠牲にしても、彼を助けたいと思う。その多くは、苦しくても別れられない恋愛になっていくのです。
どうしてそんな人を選んでしまうのでしょうか?その心理とは?
それは、彼が好きだからというよりは、彼を助けることが目的になっているからです。
自分が幸せになることよりも、彼を助けることが目的になっているので、どんなひどい扱いをされても我慢できてしまうのです。
そして、その心の奥深くに、過去に助けられなかった人の影を見ることがあります。
たとえば、肉親を病気や事故で亡くしたとか。
生きている間に助けてあげられなかったという罪悪感、何の役にも立てなかったという失敗感、大切な人を失った喪失感があることが多いです。
病気や事故以外の例もあります。
夫婦仲が悪く、家の中で孤立していた父親の姿を見て、かわいそうだとは思いながらも母親の手前、「あんなお父さん嫌い」と言うしかなかったとか。
家を出て行ったお父さん。お父さんの話し相手は、自分しかいなかったのに、無視してひとりにしてしまった。あの時のさみしそうな父親の横顔が忘れられないとか。
そういうものが心残りとしてあると、それを償いたくなります。
助けようとしている彼は、過去の助けたかった人のいわゆる「代役」のようなもの。
なんらかの理由でその彼と別れたところで、また次の助けたい人を見つけてしまうというのも、この恋愛の特徴です。
「レスキュー恋愛=助けたい彼(代役)=償いの恋愛=助けたかった人」というループ。だから、いくらやってもその償いが終わることはありません。
どれだけたくさんの人を助けても、たったひとりの救いたい人を救えなかった。その償いとして、誰かを救う旅は永遠に続くのです。
では、このような恋愛パターンをもつ人はどうしたら良いのでしょうか?
まずは、パートナーの中にある、「助けたかった人の影」に気が付くことです。
自分を犠牲にして自分を二の次にして、それでも助けたいと思うところに苦しい恋愛の問題が起きてくるからです。
本当は誰を助けたかったのでしょうか?
助けることが目的だと、助けが必要そうな「問題を抱えた人」をどうしても選びやすくなります。
罪悪感を手放す、自分を許すというアプローチを、セラピーなども用いてカウンセリングではサポートしていきます。
私はこのパターンをもつ人に、「私はもう幸せになってもいい」「私はもう許されてもいい」と声に出して言ってみてね、とセラピーの中でお願いすることがあります。
でも、なかなかそれを言葉にすることができなくて。何度も言葉につまりながら、すごく苦しそうに、たくさんの涙を流しながら絞り出すようにしないと言えない人ばかりです。
そのセラピーの後、どんな気持ちだったのですが?と尋ねると、「こんな私が許されるわけがないと思って、迷いと葛藤がありました」と教えてくれるのです。
そう、許されないと思う分だけ。自分を幸せにしてあげることに許可が出せなかったのです。
最後に、「もう許されてもいいですよね。」と小さな声で、何度も何度もつぶやいている人がいました。これが、ようやく自分を許し始めた瞬間なのです。
過去の誰かへの罪悪感や失敗感から解放されることで、パートナーと適切な距離感で接することができるようになると、選ぶ恋愛も関係性も変わっていきます。
助けたいと思う男性を好きになることがダメなわけでも、悪いわけでもありません。
ただ、自分を犠牲にしてまでも過度に助けたいと思ってしまう時には、そこには助けたい誰かの影があるのかもしれませんね。
そんな方は、「私は幸せになってもいい」「私は許されてもいい」と言葉にして一日10回、まずは3週間やってみることを目指してみてはいかがでしょうか。
恋愛にはこんな心理があるということを知っておいてくださいね。そして、気になる方はご相談くださいませ。
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