
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの大野愛子です。
復縁は期待していないし、彼のいない生活にも慣れてきて、だいぶ気持ちの整理もつけてきたつもり。だけど、次の恋に進めない。
毎日、毎晩、泣いていたあの失恋直後にくらべたら、だいぶいいけど。
でも、なんとなく、なんとなくなんだけど。街で仲の良さそうなカップルを見かけたときとか、どことなく彼の背中に似た後ろ姿とか、そういえばあのとき一緒に聞いた音楽とか。
手をつないでいたときのあの感触とか、いつも私の右側を歩いてくれたこととか、彼の歩き方のクセとか。そういうものがなんだか懐かしく、なんとなく思い出してしまうことがあるんですよね。
・・・なんてことを、ふと女友達に話したら「あんたまだ、あの男のことが好きなんじゃないの??」と言われて、ちょっとドキリとしてしまった。
なんてこと、あると思うんですよ。
彼のことを記憶から全部消してしまったとしたら、なんとなく彩りがない、ただのむなしい毎日になってしまうようでやりきれないのです。
「じゃぁ、なにか趣味を見つければいいんじゃないの?」
「誰かいい人、紹介しようか?」
なんてまわりの人はいうでしょう。
だけど、イマイチ気持ちが入らないんですよね。
「今はちょっとムリ、ちょっとだけそっとしておいてよ。」といいたくなります。
そういうときに、ムリやり心をひきはがそうとしても仕方がないんですよね。
「だったら、その気持ちをもう少し聞かせてくれませんか?」
「それだけこだわるってことは、むしろその気持ちにこだわってみません?」
なんて、カウンセラーとしてはそこに興味をもちたくなるのです。
そういうと決まって、
「え?だってそういうの執着っていうんですよね?」
「早く忘れなきゃって思っているんですけれど」
「彼のことをひきずっているようでイヤなんですよ」
とおっしゃるのですが「この際、急がば回れと言うじゃないですか!」とカウンセラーらしくないことをいいつつ、ちょっとずつお話しを深めていくのです。
忘れないのも、忘れられないのも、忘れたくないのも、それにはそれの意味があり、それを必要としている自分がいて、そこから学び成長しようとする自分がいるということだと思うんですよね。
人間って転んでもただでは起きないみたいなところがあって、そう考えてみると前に進めないことにもちゃんと意味があるはずなのです。
だとしたら、しばらくはそこに居続けることを自分にゆるしてあげてもいいのかもしれません。
頭ではわかっていても、心のなかでは“もうすこしだけ彼を好きでいたい”と小さな声で叫んでいることだってありますからね。しばらくはその声に耳を傾けてみたらいいのです。
念のために申し上げておくと、こういう場合のほとんどは、ちょっと急いで立ち直ろうとした人に多いケースなのです。
別れてもう半年も経ったのだから、もう彼のことを忘れるべき。
いつまでも彼のことを引きずっていてはいけない。
そろそろ次の恋へ向かうべき。
…なんて思っていたりします。
だけど、心ってそんなに単純じゃなくて。忘れよう忘れようとするほど思い出して、なおさら記憶に焼きつけてしまうものです。心ってとても素直で、そういうものなのです。
こういう場合のほとんどは、自分の気持ちを受け入れてあげると、「ある日なんとなく、つきものが落ちたようにす~っと抜けていく」ことが多いです。
「別れてもう半年も経ったし、今さら…」なんて思わずにご相談いただけると幸いです。もう半年なのではなく、まだ半年なのかもしれないですしね。
だから安心して「こういう時間も、こういう私も必要なのだ」と自分をゆるしてあげてくださいね。

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