こんにちは。
心理カウンセラーの大野愛子です。
さて、この記事が記載される頃、私のもとに田舎の母が上京してきます。
今では、すっかり女友達のような関係ですが、以前は母のことがちょっと苦手だったのです。
「母の目」を気にして、自分が着たい洋服を選べない時期もありました。
「この洋服着ていたらお母さんになんて言われるかな?」
「そんなもの着て恥ずかしくないのと言われるかな?」
そんなことが気になって、洋服一枚買うだけなのに、すごく時間がかかってしまうのです。
べつに一緒に買い物に来ているわけではありません。だけど気になる。
私もお年頃でしたから、「ちょっと襟の開いたニット」「ひざ丈のかわいいプリーツスカート」とか、着てみたかった。
だけど実際に買うのは、「ロゴの入っているトレーナー」「ジーンズ」みたいな地味な感じになるんですよ。
自分が着たいと思う洋服ではなく、親の気に入る(であろう)ものを選んでいたんですね。
洋服の話しはほんの一例ですが、自分でも知らないうちに、親が気に入るようなものを選んでいることってあるんです。
その影響がとくに出やすいのは、女性の場合やはり「恋愛」です。
今日は、恋愛と母子関係についてお届けします。
◎ケース1「お母さんの願いを叶えてあげたい」
「結婚相手は安定した職業がいいわよ」「跡取り息子は大変よ」「お母さんは◎◎で苦労したから」「あなたはお母さんにみたいにならないで」「お父さんと結婚したせいで本当に苦労したわ」
これがいつものお母さんの口ぐせ。
私の幸せを願うからいろいろ言うんだって頭ではわかる。
だけど、いまお付き合いしている彼は、「経済的に不安定」「しかも、いくつも仕事を変えている」「長男だし、ひとり息子」。
私にとっては大好きな彼だけど、お母さんにしたら「ちょっと気に入らない相手」だろうな。だからまだ彼をお母さんに紹介できないでいる。
でも、じつは私もちょっと不安。このまま彼といて幸せになれるのか悩んでいる。やはりお母さんの言うとおりにしたほうがいいのかな?
・・・なんてね。
このケースだと、なかなか結婚を決められない人が多いかも。
親を喜ばせるために理想が高くなり過ぎたり、親が気に入るタイプは自分が好みじゃなかったり。でも、親を喜ばせてあげたいというジレンマを抱えて、中途半端な関係や長い春になることもあるかな。
◎ケース2「親のことが心配」
うちの親はホントに仲が悪い。よるとさわると夫婦ケンカ。
そんなに仲が悪いんだったら一緒にいなきゃいいのに。
うちのお父さんとお母さんってなんか変。
あんなにいがみ合うのならば、別れればいいのにね。
いつも仲裁役をさせられる、私の身にもなってほしいわ。
私が結婚とかで、この家を出たらいったいどうなっちゃうんだろう?
・・・なんてね。
親のことが心配で、なんとなく家にいてあげてしまうケースですね。ひとりっこが増えた現代では、急増中の悩みかも。
このケースだと、そもそもお付き合いにいたらない場合が多い。
なんとなく恋愛をする気になれなかったり、手の届かない遠い存在の人を好きになったり。けど、そうやって親の近くにいてあげているんだよね。
結婚はできないけれども恋愛ができるお相手として、不倫というケースも少なからずある。これは結婚に夢がもてなくなっていることが多いんですよね。
どこかで親を見捨てられないという気持ちがあると、結婚しなくていい状況に自分を追い込むこともあるんですよ。ある意味では、そうやって家を背負っている人も多いんです。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、現代によくあるケースをふたつほどご紹介しました。
なぜこうなってしまうかというと、お母さんのことが大好きだから。
助けてあげたい、役に立ってあげたいという子供心ゆえ、こうなっちゃうんですよね。
このパターンを抱える人の多くは、どこかで家族のことをいつも気にしているような、心優しい人が多い。
だからこそ、今回のテーマは、「親離れ」です。
動物は自分の子供が繁殖能力をもつようになると、親のほうから離れていく。だけど、人間はそうできていないんですよね。人間は子供から離れていくしかない。
多くは思春期の頃に、反抗期を使って親からだんだんと離れていきます。
ですが、親にしてみたら愛しみ育てた子供ですから、そう簡単に子供を手放せない場合もあるのです。
子供ってどこかそれに敏感に反応するようなところがあります。それになんとなく、外の世界ってこわいしね。親のそばにいたほうが安全だし。
でも、どこかに違和感が残ります。それは、自分の人生を生きていないような、自分の足でちゃんと立っていないような感覚として。
私は、そんな方にこんな見方をおすすめすることがあります。
「あのね。そろそろ、お母さんのことをひとりの女性として見てもいいんですよ。子供としての目線で見るのではなく、たとえるのならば、あなたの女友達という感覚で。」
「どうしてこんなことを言うかというとね。女友達の意見って、全部を自分に取り入れたりしないと思うんです。お母さんとそろそろ対等な大人同士の関係になっていい頃かも。」
「あなたがお母さんを喜ばせたい気持ちはとてもよくわかる。けど、あなたの人生はあなたのもの。もうそろそろいいんじゃないかな?」
これはなにを意味するかというと、親の目という呪縛からの解放なのです。
「自分自身の目」が持てないでいると、なにかを選ぼうとしたときに、「きっとお母さんならこう言うよね。こっちを選んだほうが喜ぶよね」と思ってしまう。
お母さんの気持ちがよくわかるがゆえに、お母さんの希望をまるで自分の希望であったかのように“すり替えて”しまうことだってあるのです。
◎そんな人は、以下3点を見直してみましょう
・自分の本意ではないこと、選びたくないものを選んでいませんか?
・私はこれが好き、これがしたいと、心からちゃんと言えていますか?
・本当はしたいのに、していないことはありませんか?
これは、「どれだけ自分に正直に生きられていますか?」という問いかけでもあります。親の目を気にしていると、自分の生き方に制限をかけてしまうことがとても多いからです。
「あなたの人生の主人公はだれ?」
親の目が気になるときは、そんなことが問われているようです。
さて、あなたはどう?
◎こんな記事も書いています。
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