〜愛されたいのに、見えなくなってしまう私へ〜
恋をすると、私はだんだん透明になっていく。
彼の好みに合わせて、服を変える。
彼の機嫌を損ねないように、言葉を選ぶ。
彼が忙しいなら、会いたい気持ちを引っ込める。
わかるよ
大丈夫だよ
私なら平気
そんな言葉ばかりが口から出て、
気づけば、私の気持ちがどこにも残っていない。
彼に嫌われたくなくて。
彼に愛され続けたくて。
私は、私をどんどん、薄くしていった。
まるで、存在ごと、透明になっていくみたいに。
1.好きになると、消えてしまう私

誰かを好きになるたびに、
私は自分を小さくしていく癖がある。
彼にとって、都合のいい私。
彼にとって、負担にならない私。
彼の邪魔にならないように、静かに呼吸をする。
私の希望や、感情や、声よりも、
彼の気持ちが、優先される。
でも、気づいてしまった。
こんなふうに私を削ってまでつながっている関係って、
一体なんだろう?
ただ、こわくて言えなかっただけ。
もっと私を見てなんて、言って拒まれるのが怖くて、
存在を薄くすることでしか、私はここにいてもいいと思えなかった。
2.私が見て欲しかったのは、彼じゃない?

好きな人に愛されたい。
大切にされたい。
ちゃんと見つめられたい。
でも本当は、その願いはずっと昔から、
誰かに抱えていたさみしさだったのかもしれない。
小さな頃。
親に気を使っていた私。
怒らせないように、我慢していた私。
泣きたいのに、笑っていた私。
そのころの私が、大人になって、
恋という形で今度こそ見てと訴えている。
彼が冷たくするたび、無視されるたび、
心があの頃に引き戻される。
見てほしいのは、彼じゃなかった。
見てあげなきゃいけなかったのは、
誰よりも私自身だったのかもしれない。
3.愛されたいのに、透明になるという矛盾

もっと愛されたいのに。
でも、言えば重いと思われるかもしれない。
だから、何も言わない。
もっと会いたいのに。
でも、しつこいって思われるかもしれない。
だから、我慢する。
もっと私を見てほしいのに。
でも、自分から近づいたら嫌われる気がして、
ただただ、そばで気づかれるのを待つ。
その姿こそが、透明な私。
いちばん見てほしいのに、
いちばん自分から見えなくなろうとしてしまう。
愛されたいけど、
愛されることから逃げるという矛盾。
愛されることから逃げるという矛盾。
でも、そこに気づけたときから、
透明じゃない自分が少しずつ戻ってくる。
4.消えないで

そこに、ちゃんとあなたがいることを、忘れないで。
あなたは、見えない存在じゃない。
誰かの都合で、輪郭がぼやけていい人じゃない。
我慢を続けることでしか、愛されないわけじゃない。
ほんとは怒っていた。
ほんとは泣きたかった。
ほんとは、誰かに抱きしめてほしかった。
そんな自分を、
もう責めなくていい。
透明にならなくていい。
ちゃんと、色のあるあなたでいていい。
愛されるって、
見えなくなることじゃない。
むしろその逆。
ちゃんとあなたが、あなたとしてそこにいるときにこそ、
ほんとうの愛は、ちゃんと届くんです。
5.もう一度、あなた自身の輪郭を取り戻していこう
恋の中で、どんどん自分が見えなくなっていく感覚。
それはあなたが弱いからでも、未熟だからでもありません。
誰かに大切にされたい。
その気持ちが、あなたを透明にさせてしまっていた。
でも、その優しさのかたちを、これから変えていけます。
ちゃんと自分の声を聞いて、
言いたいことを飲み込まずに伝えて、
言いたいことを飲み込まずに伝えて、
我慢じゃなく、対話でつながる関係へ。
あなたは、ちゃんと見えていい人です。
そのままで、愛されていい人です。
もう、自分を消さないで。
もう、誰かの影にならないで。
あなたという光で、恋をしていい。
そんな関係は、きっとあるから。
