いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの大野愛子です。
ここ数年は自分が不倫をしていることに悩む女性のカウンセリングをすることがとても増えてきました。
不倫にはまる心理を3回シリーズでお届けしています。今日はその3回目です。
【不倫】なぜか既婚者を求める本当の理由
(1)お父さんとの関係性の不足感
(2)お母さんと仲良し
(3)イイコほど不倫する(この記事です)

さて、不倫をするのは、「イイコ」が多いってご存知でしょうか?
不倫をするのは、良い人が多いんです。
そういうと、「人のものに手をつける泥棒猫のどこが良い人なんだ」と、世間一般の常識ではいわれるかもしれません。でも、良い人が多いんです。
ここでいう良い人は、いい子ちゃん、優等生、長女気質など、しっかりものタイプの人達のことを言っています。
いい子ちゃんを頑張ってしていると、悪い子ちゃんの自分が出せなくなります。
悪い子になるための時間として不倫にハマるというケースは、じつは少なくありません。
たとえば、こんなケース。
彼女は子供の頃から、しっかりもののお姉ちゃん。妹や弟の面倒もよくみてきました。
お母さんのお手伝いも進んでする子で、お母さんからは、「あなたがいてくれると、本当に助かるわ」とよく言われていました。そういわれると嬉しくて、ますます頑張ってしまいます。
こういう人は学校でも率先して先生のいうことを聞く優等生になりやすいですし、人の面倒を見ることが身についていますから、部活やサークルでもまとめ役として活躍することが多くなります。
親を喜ばせたくて勉強をがんばった人も多いので、それなりに名のとおった大学や就職先に入っていることも多いでしょう。
社会人になれば、先輩や上司からの受けも良く信頼されることが多くなりますし、プライベートでも友達が多く、何の問題もなく見えるタイプです。
このように、仕事もできるし、友達も多く、なんの問題もないようなタイプが、ある日突然に、気がついたら、不倫にハマりこむというケースがあります。
そんないい子ちゃんに、必ず聞く質問があります。
「子供時代、お母さんに甘えられていましたか?」
ほぼ9割の確率で、「妹や弟がいましたので、じゅうぶんには甘えられなかったと思います。でも、お母さんなりには私をかわいがってくれましたし。父も忙しい人でしたが、とても優しい人でした。」
ここでカウンセラーはそれを「ふーん。そうなんだ。ちゃんとかわいがってもらったんだね」なんて思いでは聞いていません。
ここから何がわかると思いますか?なので、もうひとつ聞いてみます。
「悩んだときに相談できる人っていますか?この不倫の悩みのこととか、今まで誰かに相談できましたか?」
そういうと、「友達はいるのですが、誰にも相談していません。だって、こういうことはちょっと相談しにくいです。」といいます。
いい子や優等生をしていると、自分の弱いところ、ダメなところを見せることが苦手になるんです。それはもう絶対にしてはいけないことというレベルで苦手になります。
いい子をするのが、もう板についてしまっているんだな。カウンセラーとしては、そんな視点でみています。
そもそも、人っていいところばかりではないですからね。いつも明るくにこにこしている人だって、ネガティブにもなるし暗い顔をする日もあります。
ごく自然に明るくしている人は、調子が悪い日には「今日は調子が悪い」とちゃんと言うことができます。でも、人に好かれたくて、嫌われたくなくて、頑張って明るくしている人というのは、そうではありません。
心のなかがモヤモヤとした曇りの日でも、どしゃぶりの雨の日でも、頑張って明るく前向きにしようとするので、そのぶんだけストレスがたまるんです。
いい子しているというのは、そもそも人に迷惑をかけたくないからであって、どうしても、人に自分のことを相談することが苦手になります。
表に出さなかったネガティブな感情は、身体のなかにどんどんたまっていきます。
いわば“負”のエネルギーをため込むわけですから、それはヘドロのような、どろどろとした、自分でもみたくないような感情であることがほとんどです。
たまったものは、なんらかの方法で解消をしなければいけません。その一つが不倫です。
不倫というのは、いわば裏の顔です。表でいい子をするために必要な裏の顔。
こういう人には、私はこんなことをいうことがあります。
「あなたにとっての不倫は、痛み止めみたいなものですね。」
決して表には出せない、ダメな私、弱い私、情けない私、暗い私、そういう自分を解放できる場所が必要になってくるのです。
でもそれは、あくまでも緊急避難場所のようなところであって、ずっとそこに住み続けるわけにはいかないのです。

だから、この場合は「不倫をやめる前に、まずいい子ちゃんをやめましょうね」というご提案をすることが多いです。
いい子ちゃんをやめるというのは、悪い子になるという意味ではなくて、ダメな自分を普段の生活のなかでも出せるようにしていきましょうということ。
たとえば、こんなふうに言うことがあります。
「仲のいいお友達に、私カウンセリング受けてるんだ」って言ってごらん。
だいたいは、「え?なんで?なんか悩み事でもあるの?」って聞いてくれるでしょう。
そして、「もし話せたら、自分のこと話してみてね」って言っておくんです。
私は自分のブログで、不倫をしている側の記事をあえて多めに書いているのには、理由があります。
「不倫している話なんて、怒られそうで誰にも話せなかった」という人、とても多いんです。
相談できないからひとりで苦しんで、ますます抜け出せなくなるケースって、何も不倫だけではなくたくさんあると思うんです。
不倫はそのひとつであるというだけであって、人のよってはその抑圧の解消が、ギャンブルやお酒への依存、買い物依存、セックス依存、借金もそうですね。
これらすべても抑圧の解消の手段です。一時しのぎの痛み止めは、私たちの誰もが持ちうるのです。
あなたは、ダメな自分、弱い自分、情けない自分を、誰の前ならさらけ出せますか?
どれぐらい自分をオープンにできていますか?
なお、これは女性だけの心理ではありません。
今回はいい子ちゃん、優等生、長女気質というお話しでしたけれども、「いい顔ばかりをする夫」「なんでもしてくれる彼氏」「面倒見のいい長男」なども同じことが言えるわけです。
男の人でも「あのひとが浮気!?」と思うようなケースには、この心理が隠されていることがよくあります。カウンセリングのご相談案件でも多いので、知っておかれると良いと思います。

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