東京のカウンセリングルームは、目黒区駒場というところにあります。
代々木公園のお隣の駅でもあり、東京大学駒場キャンパスのすぐ近く。


ひとことで言うのなら、「閑静な住宅街にある」というのがふさわしい場所です。


そんなところにある、カウンセリングルームのお部屋で。

お客さまとお会いしてのカウンセリングが始まると、ソファーに座り、話をはじめたとたんに、涙が溢れて仕方がないご様子で、


「ここに来るまでに、どれだけのものを抱えてこられたのだろう」と感じることが少なくありません。


こらえてきた感情が溢れます。
抑えていたものが、次から次へと溢れだすのです。


「上手く話せなくて、すみません」とおっしゃるのですが、それでいいのです。
むしろ、そのままがいいのです。


カウンセリングの場ではよく使われる言葉ですが、「話すことは、放すこと」と言います。話すことによって、抱え込んできた感情を、身体から解き放っていくのです。


しばらくの時間、わたしはそれを訊いています。
時々は、いくつかのことをお尋ねしながら。


ひとしきり経つと、

「もしかしたら、○○ということなのかもしれません」
「わたしは、○○と思っていたようです」
「本当は、○○したかったのだと思います」

というような、内面の心のひだに触れるような場面に出会います。


なにかに気が付く。
自己洞察なのですが、これは明らかな変化の兆しなのです。


そういう意味では、カウンセラーとしてのわたしは、カウンセリングルームでの方が言葉少ないかもしれません。


電話カウンセリングの方がオシャベリかもしれませんね。
そんなことは、余談なのですが。


こわばっている気持ちが解きほぐれた時、自分が抱えてきたものが「なんであったのか」に辿りつくことも多いのです。


その多くは、思いもよらぬものであり、見てこなかった自分でもあり、見つけてほしがっている自分でもあるようです。


あえて申し上げるのならば、感情を解き放ちスッキリするだけが良いとも限らないのです。


モヤモヤを抱えて帰ることにも意味があり、そこにはなにか向き合うべき山のようなものがあることがほとんどです。


それについては、後になって気が付かれることが多いようです。
プロセスというものは、カウンセリングが終わった後にもご自身の中に続いていくからです。

少し感覚的なお話でしたが、これもまた私のカウンセリングスタイルのひとつでもあります。


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