ライン緑

先日アップした「カウンセラーのひとりごと。」の後日談です。
田舎から遊びに来た母ですが、やはり占いに行きたいと言い張るのです。

「言い出すと聞かないからなぁ・・」と思いながら、
いつも行くラーメン屋さんの手前に、小さな占い館があるのを思い出しました。
占い館と言っても、小さい雑居ビルの狭~い階段を3Fまで上がるような怪しいトコロです。

出迎えてくれたのは、見るからに長い間いろいろな人の人生を見てきたであろう、
七十代後半とおぼしき女性の占い師さん。

「何を占えばいいのかしら?」と聞かれると、「来年の運勢を見てちょうだい」と母は答えました。

しばらくたって、占い師さんは言いました。
「あなたの人生って、なんだかいつも急変をしてきてるわねぇ。良くも悪くも、いつも急変ね」。

娘のわたしから見ても、確かにその通りなんですよね。
母の人生は、昨日と今日で全く状況が変わってしまうようなことが、たくさんありました。

占い師さんのその言葉に心を許したのか、母は人生の断片をポツポツと話始めました。
人生の断片であり、今となってはパズルのONE PIECEのような出来事。

今となれば話せることって、誰にでもあるのだと思います。
母にも、あなたにも、わたしにも、です。

でも・・・。
わたしは、「来年の運勢を見て欲しい」という母の言葉に、もどかしさを感じていました。
本当に聞きたいことは、「それじゃないんだろうな」と思ってたから。

案の定、母がその件を切り出したのは、もう時間が終了しようかというタイミング。
人は心の隙間を開いた時に、今まで抑えていた心情や悩み事を言葉にするものです。
それも、とても遠慮しながら。

この人になら話してみてもいいかな、と思えてからなんですよね。
それは、わたしもカウンセラーという職業柄、分かるような気がするんです。
我慢することに慣れてしまった人は、いつだってそんな感じなんです。 
自分だけの話を聞いてもらうことに慣れていないから。

その日、母にとって、求めていた答えをもらえたのかどうかは、わたしにもわかりません。

「急変する人生は、良いお天気の後に大雨になったこともあっただろうけど、
大雨の後に晴天になることもあるのよ」という言葉に、
ある種の納得と希望を見出せたことは、確かなようです。

「そういう幸せもあるのかもね」・・と、母はぽつりと言いましたが、
人生が大荒れの土砂降りの時でも、傘を貸してくれた人、
ひとつの傘に入れてくれた人がいたことも思い出したようです。

今は、ひとつの小さな傘にふたりで入っていることが窮屈なんだろうと、
娘は思うのですが・・・。

雨上がりの晴天。 
母の人生には、なんだかしっくりくる言葉です。

明日が、晴れますように。 
そして、みなさまの人生に光が差し込みますように。 

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