
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの大野愛子です。
元彼との復縁を願うご相談はとても多いのですが、復縁したい人が知っておくと良いことがいくつかあります。今日は復縁と執着をテーマにしてお届けいたします。別れた彼がなかなか忘れられないという方にも参考になるかもしれません。
まず、彼から別れたいと言われたときに、まっさきに出てくる感情は“やり残しへの後悔”です。ふられた方は、「私のいったいどこか悪かったのだろう?」と自分を辿っていくわけです。
「私がわがままだったのかな?」「彼の気持ちをもっとわかってあげれば良かったのかな?」「もっと甘えれば良かったのかな?」「いや、甘え過ぎたのかな?」と、やり残しの後悔がどんどん出てくるのです。
恋愛に限りませんが、人間というものは、やった後悔よりもやり残した後悔のほうが、ずっと強い傾向があります。なぜならば、やった後悔はやった結果がわかるからです。
やり残した後悔は結果がわかりません。ゆえに「あの時こうしておけば違ったのかもしれない」といろいろな展開を思い浮かべてしまい、そこから抜け出せなくなってしまうのです。
やり残した後悔は、相手への思いが大きければ大きいほど強くなります。するとどうなるかというと、やり残した後悔をやってみたくなるわけです。つまりは“リベンジ”したくなる。
するとこんな気持ちになるのです。「あなたが別れたいと言うのはわかった。でも、私に悪いところがあるのならば全部直すから、もう一度だけチャンスをちょうだい!!」
相手からすると「それは付き合っているときに何度も言ったよね?今さら遅いよ」と思っているので、別れを切り出した時点でファイナルアンサーになっていることも多いのです。
でも、ふられた方にしたら「あともう一度だけチャンスをもらえたら、今度は絶対に上手くやれるのに!」とリベンジすることに執着をするようになるのです。
執着にはやっかいなところがあって、自分が強い思いをもてば相手に届くのではないか、相手もいつかこの思いに気がついてくれるのではないかと思ってしまうようなところがあります。「だって、これだけ愛しているんだから、きっと戻ってきてくれるはず」みたいに。
リベンジ、つまりは復縁を願う人が多いのですが、ひとつだけ知っておかなければいけないことがあります。それは“愛と執着”の違いです。皆さんはご存じでしょうか?
愛と執着の違いはひとつしかありません。それは「相手の気持ち」があるかどうか。私だけが好きで相手が好きでないという状態のときには、執着になっている可能性があります。
執着しているときには、必ずといっていいぐらいに心の距離が近くなりすぎています。相手のパーソナルスペースにぐいぐいと入り込みすぎています。つまりは、心がとらわれ過ぎているのです。

そんな時には「ヤマアラシジレンマ」のお話しが役に立つかもしれません。ヤマアラシというのはハリネズミのことですが、皆さんはご存じですか?
冬の寒い夜、二匹のヤマアラシがいました。離れていると寒いのでなんとか寄り添おうとします。しかし、近づきすぎるとお互いの針が刺すので痛いのです。離れると痛くなくなるのですが、今度は寒くて仕方がないのです。
近くなれば傷つけてしまうし、離れてしまえばさみしい。これがヤマアラシジレンマです。
これは心理学的にどういうことを言っているかというと、私達は距離が近くなればなるほど仲良くなれると思っているけれども、むしろ逆である。あまりにも近くなると、争い・嫉妬・執着・支配欲などが出てくるので、相手を自分の思うようにしたくなる。つまりは、心の距離が近くなればなるほどネガティブな感情も起きやすくなるということです。
そんな時にはもちろん適度な距離をおくことが必要です。執着している状態は心が近づきすぎている状態だからこそ、相手は離れたくなっているわけです。
ということは、復縁を望む場合には、これ以上関係性を悪化させないためには、距離を取ることも必要だという視点をもっておいてほしいのです。相手との距離をおくことで、お互いにストレスを感じにくい距離に戻すことも、復縁のための心構えなのです。
やり残しの後悔があると、どうしても自己攻撃をします。「どうしてあの時できなかったんだろう、あの時ちゃんとしていればこんなことにならなかったのに…」と自分を責めるのです。
でも、自分のせいで自分を責めている人が近づいてきたら、誰だって罪悪感を感じてしまう。別れを告げたほうだって、それなりに強い罪悪感を感じているので向き合えないのです。罪悪感を感じさせると追いかけてもほとんどは上手くいきません。じゃぁ、こんな時にどうすれば良いのかですよね?
近づいても向き合ってもらえる自分になるためには、「いったい私のどこか悪かったのだろう?」と自分を責めることを手放さなければいけません。
つまりは、執着を手放そうと思ったら自己攻撃を手放さなければいけないのです。そのかわりに「これからどんな自分になればいいのかな?」と成長することが求められます。
ということは、やり残しの後悔があるときには、成長するチャンスだとも言えそうですね。恋愛に限ったことではありませんが、後悔は成長に変えていくための“種”なのです。
皆さまの幸せをこれからも応援しています。復縁については下記の記事もお役に立つと思いますので、良かったらご覧くださいませ。
>>「手放せば戻ってくる」とよく聞くけれども、それってどういうこと?」