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いつもありがとうございます。
大野愛子です。


私、昨日映画を観てきました。
それも寅さんですよ、寅さん。


シリーズ開始から50年目で50作目だそうですね。
お恥ずかしい話ですが、私今まで1本も見たことがありませんでした。


50歳にして、人生初の寅さん。
だけど…


私、もともとこの手の映画が苦手でした。
いわゆる家族もののドラマや映画が好きではなかったのです。


私が14歳の時に父と母が離婚をして、母が家を出て行き。
15歳の時に父が再婚したので、継母ができました。


継母に気を遣うのがイヤで、18才で家を出ました。
それきり故郷にはあまり帰らなくなった。


「私がいないほうがこの家族はうまくいく」
勝手にそう思ったんです。


だからかな~。
家族と距離をおいてきた分だけ、家族もののドラマや映画とも距離をおきたかったのかも。


そんな私が、なぜ寅さんを見ようと思ったのか。
故郷の家族のことを思い出したからだと思います。


私の故郷は長野県のとても小さな田舎町です。
70歳になる父は、時々シルバー人材センターで植木の手入れの仕事をしています。


去年の6月、植木の剪定中にはしごから落ちたらしく、けっこうな大けがをしたようなんです。
でも、私がそれを知ったのはつい最近。


しかも、自分の家族ではなくて、遠~い親戚から聞いたのです。
首の骨にひびが入り、緊急で手術もしたそうで。けっこう大変なことじゃないですか。


けど、私には連絡がなかった。え?それってどういうこと。
私は家族の一員ではないということ??


遠~い親戚から聞いたところによると、「愛子には言わなくていい。心配をかけるだけだから」と口止めされていたというのです。


どこかで「ああ、親父らしいな」と思いました。
それが私の育った家の“家族観”だからです。


普通ならば「なんで言ってくれなかったの!?」というところかもしれないけれども、私の家には「家族だからこそ言わない」という変なところがあるのです。


自分の荷物は自分で抱える。
いつもそう。いつもそんな感じ。

表1_お帰り寅さん‗劇場用プログラム
※映画の公式HPよりお借りしました。

寅さんの家族は、うちの家族とは違います。
よるとさわるとケンカをします。


映画のなかでも寅さんは、「自分の分のメロンがなかったこと」にひどく怒るシーンがあります。


たまたま家族が頂きもののメロンを食べているところに帰り、たまたま寅さんの分のメロンがなかった。


「だって、いつもお兄ちゃんは家にいないじゃない」と言われても仕方ないと思うのですが、寅さんは怒り出すのです。「自分は家族の数に入っていないのか!」と。


だけど、このシーンを観てなんとなく思ったのです。
そうやって怒れるってすごい。


私が父に怒れなかったのは、
自分を家族の数に入れていないからだと。


父に電話をして言いました。
「あのさ、お父さん。そういうことは知らせてくれてもいいんじゃないの?帰るからさ。」


今日も~ 涙の~ 日が落ちる~
寅さんを見たらほんの少し故郷が近くなった気がしました。



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