・自分の意見が持ちにくい。
・自分の本音が言いにくい。
・いつも良い子でいるクセがある。
・我慢するか、振り回されることが多い。
・彼の顔色が気になるので、おどおどしてしまう。
・一日の大半を彼のことを考えている。
・彼とべったりとしていないと安心できない。
・自分の気持ちがよくわからない。
・彼がどこでなにをしているのか気になってしかたない。
・彼に嫌われたら生きていけないような気がする。
恋愛においてこのような傾向をもつ人がいます。
でもその傾向、恋愛だけでしょうか?
恋愛だけでなく、職場でも、友人関係でも、同じようなことがありませんか?
人間関係の基本は、親子関係の間で生まれます。
とくに母親、あなたのお母さんはどんなタイプの人だったでしょうか?
もしちょっと「あれこれ心配性なお母さん」「コントロール強いお母さん」に思い当たるのだとしたら、どうぞ読み進めてみてくださいね。

母親にとっての娘というのは、女同士ということもあり、母子一体感が強い傾向があります。
異性の息子というのは、「男の子は、自分とはこうも違うものか」ということを客観視することができるのですが、女の子にはそれができにくい傾向があります。
「私だったらこうする」ことを娘もそうするのが良いに違いないと当てはめやすく、「私がこれで苦労した」ことについては娘には苦労をさせたくないので口うるさくなります。
「私が手に入れられなかった」ことについては、娘には手に入れてほしいばかりに厳しくなることもありますし、自分の果たせなかった夢を娘に託して期待が強くなることもあるのです。
すこし大げさな表現ではありますが、それは同一化なのです。娘を“自分のもの”のように扱ってしまうところから、そのようなことは起こるようです。
そして、そこには過保護過干渉の傾向が出てくることも多くなります。
「学歴こそがこの子の将来を守ってくれる」と教育熱心になり、子供の進路に細かく口を出し、学習塾に通わせ、厳しく勉強させることもあります。
「こんなにダメな自分が母親で申し訳ない」という母親自身の申しわけなさがある場合も、なにかにつけ「あなたはしっかりしなさい」といいながらも、かいがいしく世話をするということもあります。
過保護過干渉というのは、ある意味では娘にべったりと夢中な状態です。
そこには、家族のなかで「さみしい母親」と、それに寄り添ってきた「良い子の娘」という構図が見え隠れすることが、少なくありません。
母親がなんらかのさみしさ(夫や嫁姑の関係などで)を抱えているとき、娘がなぐさめ役になったり、グチの聞き役になっていることは、とてもよくあることです。
このあたりは、さまざまな形でカウンセリングのなかでも語られることになるのですが、母親との関係はすべての人間関係のベースにもなるものですから、その影響は大きくなります。
たとえば、他人の顔色を伺って、自分が迷惑をかけたり嫌われていないかを過剰に気にしてしまう人がいます。
恋愛でもこのようなことは起こりますが、もともとのルーツをたどれば、「お母さんを喜ばすために期待に沿いたい」「お母さんに怒られないようになんとかしたい」という気持ちから、つねに顔色を気にするようになるケースもあるのです。
ときには、学校選びが、就職が、結婚が、お母さんの望むとおりになっていることもあります。この場合、娘にとっての幸せが自分のためではなく、「お母さんのため」になっているのです。
母親のために生きていくことが、自分の役割だと思って生きていく娘は、「自分の意志をもちにくい」「自分の本音をいいにくい」などの傾向をもつことがあっても不思議ではありません。

このような癒着の問題があると、つねに相手のことが頭によぎっていて、つねに相手のことばかりを考えてしまう。相手に振り回されやすい恋愛などをすることがどうしても多くなります。
それはいわば、自分と相手の間に境界線がなくなるか、自分の感情が相手次第になるか、そのどちらかになることが多いようです。
癒着というのは、“本当は離れているものがくっついている”という状態だからこそ、「わたしはわたし」「あなたはあなた」という境目があいまいになるのです。
「いつでも彼のことが頭から離れなくて、どうしても依存的になってしまうんです」と悩む人に、この癒着の課題があることが少なからずあるようです。(※必ずしもすべてではありません。)
カウンセリングでは、このような母子癒着を扱うことが増えておりますが、その解決のひとつのプロセスは、十分に母親を助けてきた自分自身をちゃんと感じることです。
あなたは十分に家族を助けてきました。
もう自由になってもいいのですよ。
これからは自分のために生きていきましょう。
これを言葉にして、身体の外に発してみるとどんな感じがするでしょうか。
自分を許し、自分を解放し、自分を感じられるようになることが、カウンセリングで目指していくサポートになりますね。
こう話すと、「母親を捨てなければいけない」と感じてしまい抵抗が出る人がいるのですが、そういうわけではないのです。
あなたのなかにいる、誰にも認めてもらえなかった、愛に満ちた女の子の頑張りを認めてあげることによって、「自分のための幸せを求めてもいい」ということを許していくというプロセスです。
そもそも抵抗感が出るような人は、それだけ親思いなのです。全身全霊で親を愛し、尽くしてきた人に多い傾向です。
それはとても素晴らしいことなのですが、愛も行き過ぎれば自己犠牲の問題を生み出すこともあります。心理学的には、「親のために結婚をすると、自分のために離婚をする」という格言があるぐらいなのです。
恋愛と母子関係は切っても切れない関係にありますので、ご参考にしてくださいませ。
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