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今日は私の昔話をしようかと思います。「自己嫌悪が強いと恋愛がうまくいかなくなることがあるよ」という典型例のようなお話しです。


私の自己嫌悪全盛期は15歳から25歳頃だったと記憶しています。なかでもマックスだったのは18歳の頃です。


18歳の頃に何があったかというと、長野の高校を卒業して美容学校に行くために東京に出たときのことです。


美容学校に入ると、長野の田んぼのなかで育った私と、東京の渋谷や原宿で遊んで育った子では、すでにセンスの部分で大きく差がついているのがわかりました。


クラスには明るくて、おしゃれで、話上手で、ルックスにも恵まれ、育ちが良くて、お金持ちで、手先が器用な人がたくさんいました。


私はというと、人見知りで、話下手で、田舎もので、お金がなくて、覚えがわるくて、人の3倍努力しないとダメなタイプ。


クラスメイトがまぶしくて、引け目ばかりを感じていました。そんな感じだったので、夏頃にはすっかり落ちこぼれていたのです。


みんなができることが自分にはできない。もう美容師になるのは諦めて田舎に帰ろうかと悩んでいたときに、たまたま前の席だった男の子が私のことを気にかけて、一緒に補習に付き合ってくれたんです。


さらには田舎から出てきた垢ぬけないイモ姉ちゃんみたいな私に、「そのままがいいんだよ」って言ってくれたんです。もうそんなの好きになるに決まっているでしょ。


こんな自分をいいといってもらえたことが嬉しくて、私はすぐに彼のことが好きになりました。


その彼とは19歳から11年間という本当に長い間お付き合いをすることになるのですが、結婚しようとするとどういうわけかトラブルが起こるという繰り返しで、30歳の頃に別れを迎えることになりました。


ふられたのは私のほうで、彼のことが大好きだった私は次の日から毎日が真っ暗闇になりました。


とくに、「こんな私のことを好きだといってくれる人がいる」という心の支えがなくなったことが堪えました。また自分を嫌う日々が始まったんです。


でも、よく考えてみれば、自分のことを好きになれたわけではなかったんです。彼とうまくいっている時はハッピーでも、少しでもうまくいかなくなると仕事が手につかないほど落ち込んでいました。


私の存在を彼にとても依存していたし、私の感情はいつも彼との関係に左右されていて、ちっとも心が休まる時がありませんでした。

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『自分を愛する程度にしか、他人を愛せない』


彼と別れて数年後、私はこの言葉に出会いました。心理学者カレン・ホーナイの言葉ですが、私にはなんともガツン!と来る言葉だったのです。


「私は彼のことを、ちゃんと愛せていたのだろうか?」
「自分から愛そうとしないのに、彼からは愛されたいと思っていたのではないだろうか?」


愛情をもらうことばかりを考えて、あげることは考えてこなかったのです。そういえば彼はいつもちょっとさみしそうな顔をしていました。


自己嫌悪が強かった頃の私は、「私が愛する人と一緒にいたい」のではなく、「私を愛してくれる人と一緒にいたい」という気持ちが強かったのです。


彼と別れたあとも、いくつかの恋愛をしました。私の恋愛の条件はただひとつ、「私を好きだと言ってくれる人」。自分が好きかどうかはあまり関係がなかったのです。


相手に依存するような恋愛が多かったし、関係性が悪くなってもしがみついてしまうことも多かったのです。なぜならば、「愛されること」にしがみついていたから。


そんな私が、『自分を愛する程度にしか、他人を愛せない』という言葉に出会ったとき、ようやくこう思ったのです。


「誰かに愛されたいと思う前に、自分で自分を愛せるようになりたい。今までどれだけ自分のことを嫌っていたのだろう。自分にすら嫌われる自分ってかわいそうだな」と。


愛をもらうことばかりを求めるのではなく、自分で自分をちゃんと愛せることも大切なことなんだなと、ようやく思えるようになったのです。


それに、自分のことを好きな人のほうが幸せにはなれそうですよね。だって、嫌いな人のことを幸せにしてあげたいとは思えないですものね。

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じゃぁ、どうすれば自分を好きになれるのかな?」と思い始めたんです。いろいろやってみました。


そのなかで今もやっているワークをひとつ、皆さんにご紹介したいと思います。すぐにできますが、ちょっと怪しいので向き不向きがあると思います。その点はお許しくださいね。


たとえば、電車に乗っているときならば前の座席に座っている人や同じ車両に乗っている人。道を歩いているときならばすれ違う人。見知らぬ人ひとりひとりに、「あなたが幸せでありますように」と心の中で祈っていきます。


いっぺんに何人もまとめて祈るのでもなく、一人ひとりにていねいに祈るというところがコツです。ただ見知らぬ他人のために祈っているだけなのに「幸せでありますように」という感情がだんだん自分のなかにも広がっていきます。


自己嫌悪の強い人は、自分の悪いところばかりを見ているので、圧倒的にいい気分になる時間が足りないのです。でも、誰かの幸せを願っているときには、ちょっといい気分になれるから不思議です。


コツはあえて身近な人ではなく見知らぬ他人でやってみること。特定の誰かを思い出すのではなく、見知らぬ他人からはじめてみてください。


しばらくやってみると、ふと「私の幸せを願ってくれているであろう存在」を思い出すことがあります。私が願うように私も誰かに願われているのかもしれない。私も誰かにとってきっと大切な存在なのだろうと思い出すことができるのです。


やってみたけれどもちっとも気分がよくならなかったという人もいるかもしれません。だとしたら、あなたはどれだけ長いあいだ自分の幸せを願うことなく生きてきたのでしょうか。


私は気分が落ち込むようなことがあると、あえてこれをします。ね、怪しいでしょ。でもね、ちょっとだけやってみる価値はあるかも。よかったらどうぞ。


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