『お客さんは、髪を切るために美容院に来るわけではない。
綺麗になるために来るのだ。
そして、家に帰ってから家族に、職場で同僚に、デートで恋人に、「キレイになったね」と言われたら、どうだろう?
その時に、「あぁ、あなたに切ってもらって良かったな」と思うのです。
誰だって、綺麗になることで褒めてもらいたい。
私達がしているのは、そういう仕事。それを忘れないようにね。』
これは私が前職で美容師をしている頃に恩師に言われたことなのですが、今でも覚えている言葉です。
美容院帰りの綺麗になった髪を感じる時や、メイクのノリや肌のツヤのいい日や、友人や彼氏に「今日はとてもカワイイね」といわれた日は、一日気分良くいられるものですよね。
人生の大先輩の、もうご自分ではメイクができなくなってしまったおばあちゃまに、カットした後にほんの少し紅をさしてさしあげると、見違えるように表情が華やいだことを今でも思い出します。
男性にとっての理髪店は、伸びた髪を切りに行く要素が強いかもしれませんが、女性にとっての美容院は、カットやパーマやカラーリングの間にちょっとぼーっとしたり、雑誌に目をとおしたり、少しのおしゃべりを楽しんだりして、ゆったりと2~3時間を過ごします。
男性がそんなふうに時間を過ごすのは、もしかしたら苦痛かもしれませんが、女性はそこに「リラックスと癒し」を求めてもいるのですよね。
でも、思いませんか?
なぜ女性はそんなに「綺麗・リラックス・癒し」が好きなのか?
一節には、女性特有の生理とホルモンバランスがあると言われています。
ひと月のうちに2週間ほどある、不調や不快感の緩和を求めたいので、「気持ち良さや心地良さが好きなのだ」という説があります。
そう思うと、美容院というのは、とても身近な癒しの場所ですね。
なかには、美容師さんと会話するのが苦痛なので、落ち着かないという方もいらっしゃるけれど。だいたいの美容師さんは、雑誌を読んでいたらほっておいてくれるようです。
私も美容院では頭のスイッチを切っていますので、「この人、主婦なんだろうな~?」と思われていることでしょう。
私の美容師だった頃のなごりといえば、「この人、この髪型も似合うのにな」とついイメージしてしまうことでしょうか?
もし私に会うことがあって、それを聞きたい人がいたら、どうぞ聞いてくださいませ(笑)。
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