ただいま50歳の私。10代から20代の頃、カウンセリングという言葉を聞くことは、ほとんどありませんでした。
その昔、私が突然に高校を辞めると言い出して、困り果てた母がむりやり私を連れていったところがあるのですが、あれが今でいうカウンセリングだったのか?
もしかしたら、市の教育機関の相談室のようなところだったのかもしれませんが、ただ黒いソファーがあったくらいで、なにを話したのかはさっぱり覚えていません。
多分、なにも話さなかったのだと。
ただ、その帰り道、「積み木くずし」という映画を見たのを覚えています。
昭和40年代前半生まれの人でないと、積み木くずしという言葉にはピンと来ないだろうなと思うのですが。
積み木くずしは、不良少女の立ち直りをテーマにしたストーリーで、当時はとても流行った映画だったのです。
映画など見ることもない母が、なぜ私にこの積み木くずしを見せたのかもよくわからないけれど。
「どうかお前はこのように(不良少女に)なってくれるな」という母なりの暗黙のメッセージだったのか、もしくは気分転換をさせようとしていたのか。
母の期待どおりに積み木はくずさなかったのですが、あの当時の私は思春期特有のアンバランスさに苦しんでいたようにも思うのです。
なぜ、このようなことを書いたかというと。
ようやくカウンセリングという言葉を耳にするようになってきたと実感しているのですが、それでも40代以降の方のご利用はまだまだ多いわけではありません。
40代以降の方は、カウンセリングに馴染みがないのです。
仕事や家事や子育てや、それぞれの人生においてやらなければならないことがいっぱいで、自分のことなどかまっていることができない世代でもあります。
それゆえ、悩みがあっても自分の内側だけに深く沈み込んでいきやすい傾向があります。
不倫、浮気、セックスレス、別居、離婚問題。
40代からの悩みというのは、多岐にわたります。
ようやく助けを求めようとしたときには、ずいぶんとしんどく、せっぱつまった状況になってしまっていることも多いようです。
「自分のことは自分でどうにかしなければ」
そう思うのも、この世代の特徴です。
50代、60代となると、もっともっとその傾向は強まることでしょう。
それは、たぶん。誰かに話しを聞いてもらうとか、相談をするとか、そういうことに慣れていないからなのだろうと思います。
話してみることで、聞いてもらうことで、「自分ひとりで抱えなくていい心のラクさ」だけでも感じていただけたらと思うのです。
「私のこと?」と思っておられるであろう、この画面の向こう側のあなたに読んでほしくて今日は書きました。
自分のことを後まわしにするのが当たり前だと思ってきた皆さんに、助けを求める勇気をもっていただけますように。

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